学校検診で「要受診」と書かれたら?指摘項… むらかみ歯科・矯正歯科

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学校検診で「要受診」と書かれたら?指摘項目別の対応ガイド

2026年9月5日

「学校から歯科検診の結果が返ってきたんだけど、『要受診』って書いてあって…急いで行かないといけないのかな」

「何が書いてあるのかよくわからないまま、引き出しにしまってしまっている」

こういう状況になっている親御さん、多いと思います。

春から初夏にかけて行われる学校歯科検診。結果のお知らせが配布されるものの、そこに書かれている言葉が専門的でよくわからなかったり、「要受診」と書いてあっても子どもが特に痛がっていないと、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。

でも、検診の結果には大切なサインが込められています。「なんとなく受診しなくていいか」と放置してしまう前に、書かれている内容の意味と、どう対応すればいいかを知っておいていただけると安心です。今回は、指摘項目別に「どういう状態で、どう動けばいいか」をわかりやすくお伝えします。


まず知っておきたい、学校歯科検診の特性

指摘項目の内容に入る前に、学校歯科検診がどういった性格のものかを理解しておくと、結果票の読み方がぐっとクリアになります。

学校歯科検診は、限られた時間の中で多くの児童・生徒のお口の状態を確認する「スクリーニング(ふるいわけ)」を目的としたものです。使用する器具も基本的には目で見て確認する視診と、歯の状態を確認する細い器具(探針)程度で、レントゲン撮影や精密な検査は行われません。

そのため、学校検診の結果はあくまでも「おおまかな確認」であり、歯科医院での詳しい診察とは精度が異なります。「要受診」と書かれていても、歯科医院で改めて診てみると特に問題がないケースもありますし、逆に「異常なし」と判定されていても、歯科医院でレントゲンを撮ると初期のむし歯が見つかることもあります。

だからこそ、「学校検診の結果=最終的な診断」ではなく、「歯科医院で詳しく確認してもらうきっかけ」として受け取っていただければと思います。結果の記載が心配なものであっても、必要以上に不安になる必要はありません。ただ、受診をずっと先延ばしにしていると、その間に状態が進行してしまうこともありますので、できるだけ早めに受診することをおすすめします。


「C」「CO」の指摘があったとき

学校検診の結果票で最もよく目にするのが、むし歯に関する記号です。

**「C」**はむし歯(Caries=カリエス)を意味します。すでにむし歯が確認されていると判定された状態です。進行度によってC1(初期)からC4(重度)と段階が分かれることもあります。「C」の記載がある場合は、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。むし歯は放置すると進行しますし、痛みが出てからでは治療も大がかりになりやすいです。「まだ痛くないから大丈夫」ではなく、「痛くないうちに受診する」ことが、お子さんへの負担を少なくする一番の方法です。

**「CO」**は「要観察歯」を意味し、むし歯になりかけている状態、またはむし歯かどうかの判断が難しい初期の変化を指します。「むし歯ではないけど要注意」というニュアンスです。COの段階は、適切なフッ素ケアと歯磨きで進行を防げる可能性がある時期ですので、「COだから安心」ではなく「COだからこそ今動くチャンス」と捉えていただけると理想的です。歯科医院で状態を確認してもらい、今後のケアについてアドバイスをもらうことをおすすめします。


「歯列・咬合」「歯並び」の指摘があったとき

むし歯の次によく見られる指摘が、歯並びや咬み合わせに関するものです。結果票には「歯列咬合」という言葉で記載されていることが多く、具体的な状態が書かれている場合もあります。

よく登場する言葉を平易に説明すると、「叢生(そうせい)」は歯がでこぼこに重なって並んでいる状態のこと、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」はいわゆる出っ歯の状態、「下顎前突(かがくぜんとつ)」は受け口、「開咬(かいこう)」は奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合わず隙間が開いている状態、「過蓋咬合(かがいこうごう)」は上の前歯が下の前歯を深く覆いすぎている状態です。

これらの指摘があった場合、「今すぐ矯正治療が必要」ということではないことが多いです。ただ、成長期のお子さんは顎の骨がまだ発育途中にあり、早い段階で確認することで対応の選択肢が広がることがあります。「要観察」「要精検」と書かれている場合は、まず歯科医院で現状を診てもらい、今後の見通しを聞いてみることをおすすめします。矯正の相談は「気になったときが相談のタイミング」です。


「歯周疾患」「歯肉炎」の指摘があったとき

「歯周疾患(ししゅうしっかん)」という言葉が記載されていると、「子どもに歯周病?」と驚かれる方もいるかもしれません。

歯周疾患と聞くと大人の問題のように思えますが、子どもにも「歯肉炎(しにくえん)」と呼ばれる歯茎の炎症が起こることがあります。歯肉炎は歯茎が赤く腫れたり、歯磨きのときに出血しやすくなったりする状態で、多くの場合は磨き残しによって引き起こされます。

「歯周疾患要観察」「歯肉炎」などの記載がある場合は、まず歯磨きの方法を見直すことが基本的な対応になります。磨き残しが多い場所はお子さんによって異なりますので、歯科医院でどこが磨けていないかを確認してもらい、正しいブラッシングの方法を教えてもらうことが効果的です。

ただ、歯肉炎の中には歯石(歯磨きでは落とせない汚れの固まり)が原因になっているケースもあります。歯石は自宅でのケアでは取り除けないため、歯科医院でクリーニングしてもらうことが必要になります。「歯肉炎」の指摘があった場合は、一度歯科医院に相談してみてください。


「要受診」と「要観察」、どちらも放置しないことが大切

最後に、結果票でよく見られる「要受診」と「要観察」の違いをまとめておきます。

「要受診」は、むし歯の治療や精密な検査など、歯科医院での診察・処置が必要と判断されている状態です。できるだけ早めの受診が望ましいです。「要観察」は、すぐに治療が必要というわけではないものの、定期的に状態を確認してほしいという意味合いです。「要観察だから大丈夫」ではなく、次の定期検診までに一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。

どちらの判定であっても、「そのままにしておいていい」ということはありません。歯科医院で一度診てもらうことで、「今の状態はどうなのか」「今後何に気をつければいいか」という具体的な情報が得られます。漠然とした不安を抱えたままでいるより、確認してしまった方が気持ちが楽になることが多いですよ。


「学校検診の結果票を持ってきました」という来院でも、もちろん大歓迎です。

足利市福居町のむらかみ歯科・矯正歯科では、学校検診の結果についての確認から、むし歯治療・予防ケア・歯並びのご相談まで幅広く対応しています。「これって受診が必要な状態ですか?」という確認だけの来院でも気軽にお声がけください。結果票の内容をわかりやすくご説明しながら、一緒に次のステップを考えていきます。


本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状や治療については、歯科医師へのご相談をおすすめします


むらかみ歯科・矯正歯科 院長 村上智保

村上智保|むらかみ歯科・矯正歯科 BLOG

栃木県足利市福居町の歯医者「むらかみ歯科・矯正歯科」院長の村上智保です。
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