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その歯ぐきの腫れ・出血、放置していませんか?歯周病セルフチェックと最新治療の選択肢

2026年9月26日

「歯磨きのときに血が出ることがあるんだけど、まあ力が強すぎるだけかな…」

「歯ぐきが少し腫れている気がするけど、痛みはないし、そのうち治るだろうと思っている」

こういうふうに、口の中の小さな変化をなんとなく後回しにしているご経験、多いと思います。

歯ぐきの腫れや出血は、多くの場合「歯周病(ししゅうびょう)」のサインです。歯周病は日本人が歯を失う大きな原因のひとつであるにもかかわらず、初期段階では痛みがほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。

「痛くないから大丈夫」「血が出るのはいつものこと」と感じている方ほど、実は注意が必要かもしれません。今回は、歯周病の基本的な知識から自分でできるセルフチェックの方法、そして現在どんな治療の選択肢があるのかまでをお伝えします。

歯周病って、そもそもどんな病気?

「歯周病」という言葉はよく耳にするけれど、実際にどういう状態なのかよくわからない、という方もいるかもしれません。まず基本的なところから整理してみましょう。

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り込み、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨=しそうこつ)に炎症を起こす病気です。初期の段階では歯ぐきに限定した炎症(歯肉炎)ですが、放置すると炎症が歯を支える骨にまで広がり(歯周炎)、最終的には歯がぐらぐらして抜け落ちてしまうこともあります。

怖いのは、この進行過程でほとんど痛みが出ないことです。歯が痛くなってから歯医者に行ったら「かなり進行していた」というケースが少なくないのは、まさにこの「痛みがない進行」が理由です。

また、歯周病は口腔内だけの問題にとどまらず、全身の健康にも影響することがあると言われています。糖尿病との相互関係、心疾患や脳卒中のリスクへの影響、妊娠中の早産リスクとの関連など、全身疾患との関わりが研究で報告されています。「歯ぐきの病気だから」と軽く見ずに、早めに対処することが大切です。

あなたは大丈夫?歯周病セルフチェック

「自分が歯周病かどうか、どうやって確認すればいいの?」という方のために、日常生活の中で気づきやすいサインをご紹介します。当てはまるものがある場合は、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。

歯磨きのときや硬いものを食べたときに歯ぐきから血が出る、というのは最もよく見られるサインです。「毎回ではないからいいか」と思いがちですが、健康な歯ぐきは普通の歯磨きで出血しません。出血が繰り返されるようなら、歯周病の初期症状として捉えた方がよいでしょう。

歯ぐきが赤く腫れている、以前より歯ぐきが下がった気がする(歯が長くなったように見える)、歯と歯の間の隙間が広がった気がする、といった変化も歯周病のサインである可能性があります。

口臭が気になるようになった、起床時に口の中がねばねばする、という症状も歯周病菌が増殖しているときに見られやすい状態です。

歯がぐらぐらする、噛むときに違和感がある、という段階になると、歯周病がかなり進行していることが考えられます。この状態になってから受診すると、治療の選択肢が限られてくることがあります。

歯周病の治療、基本の流れを知っておこう

「歯周病かもしれない」と思ったとき、歯科医院ではどんな治療が行われるのでしょうか。治療の大まかな流れを知っておくと、受診への不安が少し和らぐかもしれません。

歯周病治療の基本は、原因となる細菌の除去です。まず歯ぐきの上に付いている歯石(歯ブラシでは取れない汚れの固まり)をスケーラー(歯石を除去する器具)で取り除きます。これを「スケーリング」と言います。

次に、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の中に入り込んだ歯石や汚れを取り除く「ルートプレーニング」という処置を行います。歯の根っこの表面をなめらかにすることで、細菌が再び付着しにくくする効果があります。

これらの基本的な処置と並行して、お口全体の清潔さを保つための正しいブラッシング指導も行われます。毎日のホームケアが改善されなければ、治療をしても再発しやすくなるため、ブラッシング指導は歯周病治療においてとても重要な位置を占めています。

中等度〜重度の歯周病の場合、基本的な処置だけでは十分な改善が得られないことがあります。そうした場合には、外科的な処置(歯ぐきを切って直接歯の根っこをきれいにする手術)や、より精密な治療が必要になることもあります。

従来の治療で改善しなかった方に知ってほしい「ブルーラジカル」という選択肢

「これまで歯科医院で歯周病の治療を受けてきたけど、なかなか改善しない」「一度良くなっても、また繰り返してしまう」という方もいるかもしれません。

重度の歯周病や、従来の治療に反応しにくいケースに対して、新たな選択肢として注目されているのが「ブルーラジカル」という治療器です。東北大学を中心とする研究チームが17年の研究期間をかけて開発し、2023年に国の医療機器としての承認を取得した、世界初の重度歯周病治療を目的とした装置です。

ブルーラジカルは、3%の過酸化水素(酸化作用を持つ液体)に青色レーザー光を照射することで「ヒドロキシラジカル」と呼ばれる活性酸素を発生させ、その強力な殺菌力で歯周病菌を除去する仕組みです。歯周病菌や虫歯菌を99.99%除菌できることが実証されており、歯周ポケットの奥深い部分まで殺菌効果が届く設計になっています。

また、ヒドロキシラジカルは光を当てた部分にのみ発生し、周囲に拡散しない特性があるため、健康な組織を傷つけにくい安全性の高い治療とされています。「何度治療しても改善しなかった」「できれば歯の外科手術は避けたい」という方にとって、新たな可能性を広げる選択肢のひとつになりえます。当院ではこのブルーラジカルを導入しており、重度歯周病でお悩みの方にもご提案できる体制を整えています。

歯周病は「繰り返さない」ための管理が大切

歯周病治療において、治療が終わった後の「メインテナンス(定期的な管理)」がとても重要です。歯周病の原因となる細菌は、治療で一度減らしてもまた増殖してきます。治療で改善した状態を維持するためには、定期的なクリーニングと歯科医院でのチェックを続けることが欠かせません。

一般的に、歯周病の治療が一段落した後は、3〜4ヶ月に一度程度の定期メインテナンスが推奨されることが多いです。この頻度はお口の状態によって調整されますので、担当の歯科医師と相談しながら自分に合ったペースを決めていただければと思います。

「また悪くなるのが怖い」という方ほど、定期的なメインテナンスに通っていただくことで、再発を早期に発見して対処することができます。歯周病は一度かかると完全に「治った」とは言いにくい病気ですが、適切なケアと定期管理によって、長く自分の歯を保っていくことが期待できます。


「最近歯ぐきの調子が気になっている」「以前歯周病と言われたが、きちんと治療を受けていなかった」「従来の治療で改善しなかった経験がある」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

足利市福居町のむらかみ歯科・矯正歯科では、歯周病の検査・治療・メインテナンスに対応しており、重度歯周病に対する「ブルーラジカル」による新しいアプローチも取り入れています。「まず状態を確認してほしいだけ」「相談だけでも大丈夫ですか?」という来院でも、もちろん歓迎です。あなたの大切な歯と歯ぐきの健康を、一緒に守っていきましょう。


本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状や治療については、歯科医師へのご相談をおすすめします。


むらかみ歯科・矯正歯科 院長 村上智保

村上智保|むらかみ歯科・矯正歯科 BLOG

栃木県足利市福居町の歯医者「むらかみ歯科・矯正歯科」院長の村上智保です。
小児歯科・こどもの矯正を中心に、子どもから大人まで通いやすい歯科医院を目指しています。

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