2026年7月4日

「学校の歯科検診で『要受診』をもらったけど、忙しくてまだ行けていない…」
「むし歯があるのはわかっているんだけど、平日に連れていく時間がなくて」
こういった状況、思い当たる親御さんも多いと思います。
学校の歯科検診は春ごろに行われることが多く、結果のお知らせを受け取ってはいるものの、仕事や送迎のスケジュールの都合でなかなか歯科に連れていけないまま時間が過ぎてしまう、というご家庭は少なくありません。
そんなときに活用していただきたいのが、夏休みです。学校がない長期休みは、平日でも時間を作りやすく、複数回の通院が必要な治療もまとめて進めやすい時期です。今回は、夏休みを歯科受診に活用するメリットと、この時期に特に確認しておきたいことをお伝えします。
夏休みが歯科受診のタイミングとして特に向いている理由は、大きく3つあります。
ひとつめは、通院のスケジュールを組みやすいことです。むし歯の治療は通常、状態に応じて複数回の通院が必要になります。学校がある時期は、放課後や土曜日に予約が集中しやすく、希望する時間帯の予約が取りにくいこともあります。夏休み中であれば平日の日中にも来院できるため、比較的スムーズに通院ペースを作りやすくなります。
ふたつめは、お子さんへの身体的・精神的な負担を分散できることです。治療後に学校があると、授業中に歯の違和感や気分の落ち着かなさを感じることもあります。夏休み中であれば治療後にゆっくり過ごせるため、お子さんの負担を少なくできる面があります。
みっつめは、9月からの新学期を「きれいな口腔状態」でスタートできることです。むし歯を放置したまま新学期を迎えるより、夏休み中に治療を終えた状態で新学期を迎えた方が、お子さんにとっても気持ちよく新しい学期をスタートできるかもしれません。
学校の歯科検診で「要受診」「要治療」といった結果を受け取っていたら、夏休みは受診のいい機会です。でも、「どんな治療が必要なのか」「どのくらい通う必要があるのか」が気になって、受診を躊躇している方もいるかもしれません。
まずは「確認しに行く」という気持ちで予約を入れてみてください。初回の受診では、レントゲン撮影や口腔内の確認を行い、現在の状態を詳しく把握します。その上で「どんな治療が必要か」「何回くらい通えば終わりそうか」という見通しをお伝えしますので、最初から身構えなくて大丈夫です。
学校の検診では視診(目で見て確認すること)が中心のため、「CO(要観察)」と記載されていても歯科医院で詳しく診ると問題なかったということもありますし、逆に見落とされていた問題が見つかることもあります。検診の結果はあくまでもスクリーニング(ふるいわけ)のためのものですので、正確な状況は歯科医院での診察で確認していただくのが確実です。
「要受診の紙をなくしてしまった」という場合でも、そのまま来院していただければ問題ありません。口腔内を確認してお伝えします。

夏休みの歯科受診は、むし歯治療だけが目的ではありません。予防ケアをまとめて受けるタイミングとしても、とても有効です。
歯のクリーニング(PMTC)は、歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)や歯石を専用の器具で取り除く処置です。定期的に行うことでむし歯や歯周疾患(歯茎の病気)の予防につながります。特に奥歯の溝や歯と歯茎の境目は汚れが溜まりやすい場所ですので、丁寧にクリーニングしてもらうことで、その後のホームケアの効率も上がります。
フッ素塗布も、夏休み中に受けておきたい処置のひとつです。歯の表面を強化してむし歯への抵抗力を高めるフッ素は、3〜4ヶ月ごとに塗布することが推奨されることが多いです。春の検診以来受けていない場合は、夏休み中にタイミングを合わせてみてください。
また、生え変わりの時期のお子さんには、新しく生えてきた奥歯(6歳臼歯や12歳臼歯)へのシーラント(奥歯の溝をふさぐ予防処置)を検討するのも良いかもしれません。生えたばかりの永久歯はまだ歯の質が未熟で、むし歯になりやすい時期です。夏休み中に確認して、必要であれば早めに対応しておくことをおすすめします。
「子どもの歯並びが気になっているけど、矯正の相談はどうすればいい?」という方にとっても、夏休みはひとつの良いタイミングです。
矯正相談は、治療を決めるためだけに来るものではありません。「今の状態を確認してもらう」「治療が必要な時期かどうかを判断してもらう」という目的で気軽に来ていただける場です。特に小学校低〜中学年のお子さんは、ちょうど乳歯から永久歯への生え変わりが進む時期に当たります。この時期の顎の発育や歯並びの状態を把握しておくことが、今後の矯正の判断に役立ちます。
夏休み中に相談に来られる方の中には、「学校の歯科検診で歯並びについて指摘を受けた」「最近生え変わりが進んで、でこぼこが目立ってきた」「受け口っぽいけど自然に治るの?」といった疑問を持って来院される方が多いです。
矯正の相談は、受診したからといって必ず治療が始まるわけではありません。「今は様子見でOK」「もう少し永久歯が生えそろってから考えましょう」という場合も多くあります。「まず話だけ聞いてみたい」という来院でも、もちろん歓迎しています。

少し視点を変えた話もさせてください。夏休みは歯科治療のチャンスでもある一方で、実はむし歯リスクが高まりやすい時期でもあります。
学校がある時期に比べて、夏休み中は生活リズムが乱れやすくなります。朝寝坊で朝食を抜いてそのまましばらく過ごす、おやつやジュースをだらだら飲み食いする時間が増える、夜更かしして就寝前の歯磨きがおろそかになる…こうした習慣の変化が、口腔環境に影響することがあります。
特に、冷たい飲み物を長時間かけて飲み続けるのは要注意です。スポーツドリンクやフルーツジュースには糖分が多く含まれており、ちびちびと飲み続けることで口の中が糖分にさらされる時間が長くなります。
夏休みの間も、食事やおやつは時間を決めて食べる、食後はきちんと歯磨きをする、就寝前の仕上げ磨きを忘れないといった日常のケアを意識的に続けていただけると、夏休み明けの歯科検診でがっかりしなくて済みます。
「せっかく夏休みに治療を終えたのに、夏休み中の生活習慣でまたむし歯ができた」ということのないよう、ケアの習慣も一緒に整えていきましょう。
「春の検診でもらった要受診の紙がまだある」「むし歯があることはわかっているけどまだ受診できていない」「矯正のことを一度相談してみたい」そんな方は、ぜひこの夏休みをきっかけにご来院ください。
足利市福居町のむらかみ歯科・矯正歯科では、むし歯治療から予防ケア、矯正相談まで幅広くご対応しています。「まず状態だけ確認してほしい」「相談だけでも大丈夫ですか?」という来院でも、もちろん歓迎です。夏休みの間に、お子さんのお口をすっきり整えていきましょう。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状や治療については、歯科医師へのご相談をおすすめします。
栃木県足利市福居町の歯医者「むらかみ歯科・矯正歯科」院長の村上智保です。
小児歯科・こどもの矯正を中心に、子どもから大人まで通いやすい歯科医院を目指しています。
東武和泉駅徒歩7分/駐車場20台完備
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