歯と口の健康週間に考える!子どものむし歯… むらかみ歯科・矯正歯科

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歯と口の健康週間に考える!子どものむし歯予防で親がすべき3つのこと

2026年6月6日

「毎日歯磨きさせているのに、検診でむし歯が見つかってしまった…」

「なんとなくケアしているけど、これで本当に大丈夫なのかな」

こんなふうにモヤモヤしている親御さん、多いと思います。

毎年6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。むし歯予防や口腔ケアへの関心が高まるこの時期に、改めて「子どものむし歯予防で、親として何ができているか・何が足りないか」を一緒に整理してみませんか。

「特別なことをしなければいけない」という話ではありません。むし歯予防の基本は、実はとてもシンプルです。ただ、そのシンプルなことを「正しく・続ける」ことが意外と難しかったりします。今回は、むし歯予防において親御さんが特に意識してほしい3つのことをお伝えします。

まず知っておきたい、子どものむし歯の現状

具体的な話に入る前に、少し背景をお話しさせてください。

日本のむし歯有病率は、過去と比べると改善してきています。フッ素入り歯磨き粉の普及や、歯科検診の定着などが大きく寄与していると考えられています。ただ、「改善してきている」とはいえ、むし歯のないお子さんが増えている一方で、特定のお子さんにむし歯が集中しやすいという傾向も指摘されています。

つまり、「ケアをしているお子さん」と「ケアが不十分なお子さん」の差が開いてきているとも言えます。

むし歯になりやすいかどうかは、生まれつきの歯の質や唾液の性質など個人差もありますが、日常のケアや生活習慣によって大きく変わります。「うちの子はむし歯になりやすい体質だから仕方ない」とあきらめる前に、できることはたくさんあります。だからこそ、親御さんの関わり方がとても重要になってくるんです。

親がすべきこと① 仕上げ磨きを「正しく」続ける

むし歯予防の基本中の基本が、毎日の歯磨きです。でも、ここで大切なのは「磨いている」ことよりも「正しく磨けているか」という視点です。

お子さん自身が歯磨きをする習慣がついていても、小学校低学年ごろまでは手先の細かいコントロールが十分に発達していないため、磨き残しが多くなりやすいです。特に奥歯の噛み合わせの溝、歯と歯茎の境目、歯と歯の間は汚れが残りやすく、むし歯が発生しやすい場所でもあります。

だからこそ、親御さんによる仕上げ磨きが欠かせません。目安として小学校低学年ごろまでは続けることが推奨されることが多いですが、大切なのは年齢よりも「ちゃんと磨けているかどうか」です。

仕上げ磨きのポイントは、お子さんを仰向けに寝かせてひざに頭を乗せる姿勢をとること。こうすることでお口の中が見やすくなり、力加減もコントロールしやすくなります。歯ブラシの毛先は歯に軽く当てる程度で十分で、ごしごし強く磨く必要はありません。「磨いた気がしない」と感じる方もいますが、歯磨きは力よりも「当て方」と「動かし方」の方が大切です。

「仕上げ磨きを嫌がって困っている」というご家庭には、好きなキャラクターの歯ブラシを選ぶ、磨き終わったらシールを貼るなど、小さな楽しみを取り入れてみることをおすすめします。

親がすべきこと② フッ素を日常に取り入れる

むし歯予防においてフッ素(フッ化物)の活用は、今や世界標準の取り組みといえます。フッ素には歯の表面を強化する働きや、むし歯菌の活動を抑える効果があると考えられており、適切な使用でむし歯のリスクを下げることが期待できます。

家庭でできるフッ素活用の代表が、フッ素入り歯磨き粉の使用です。現在市販されている多くの子ども用歯磨き粉にはフッ素が含まれていますが、年齢に応じた濃度のものを選ぶことが大切です。また、歯磨き後のうがいはなるべく少量の水で軽くすすぐ程度にする方が、フッ素が口の中に残りやすくなります。「磨いた後はしっかりうがいしてね」と教えているご家庭も多いかもしれませんが、フッ素を活かすという観点では、うがいは軽めの方が効果的とされています。

歯科医院でのフッ素塗布も、家庭での歯磨きと組み合わせることでより効果的と考えられています。医院で使用するフッ素は市販の歯磨き粉より高濃度で、クリーニング後の清潔な歯に直接塗布できるため、予防効果が高いとされています。3〜4ヶ月に一度の定期検診と合わせて受けることをおすすめします。

親がすべきこと③ 食習慣を見直す

「歯磨きをちゃんとしているのになぜむし歯になるんだろう」と感じる方もいるかもしれません。実は、歯磨きだけではカバーしきれない部分に、食習慣が大きく関わっていることがあります。

むし歯菌は糖分をエサに酸を作り出し、歯を溶かします。食べ物に含まれる糖分の量よりも、「口の中に糖分がある時間の長さ」と「糖分にさらされる頻度」がむし歯リスクに大きく影響します。

特に気をつけたいのが「だらだら食べ」と「甘い飲み物の常飲」です。おやつを長時間にわたって少しずつ食べ続けたり、ジュースやスポーツドリンクをちびちびと飲み続けたりすることで、口の中が常に酸性の状態になりやすくなります。この状態が続くと、唾液による修復が追いつかなくなり、むし歯が進行しやすくなります。

対策としては、おやつは時間を決めて与える、食後はできるだけ歯を磨くか水でうがいをする、甘い飲み物は食事やおやつのときにまとめて飲む習慣をつける、といったことが挙げられます。完璧にやろうとするより、「今の習慣の中で少し意識を変える」くらいの感覚で取り組んでみてください。

3つのことを「続ける」ために大切なこと

ここまでお伝えした3つのこと、「仕上げ磨きを正しく続ける」「フッ素を日常に取り入れる」「食習慣を見直す」は、どれも特別難しいことではありません。でも、日々の忙しい生活の中で継続していくことが、実は一番のハードルだったりします。

大切なのは「完璧を目指さない」ことです。仕上げ磨きをたまにサボってしまう日があっても、フッ素入り歯磨き粉を切らしてしまう日があっても、そこで自分を責めすぎないでください。むし歯予防は一日二日でできるものでも崩れるものでもなく、長期的な習慣の積み重ねです。

そして、定期的に歯科医院でチェックしてもらうことが、この3つを「正しく続ける」ための大きなサポートになります。磨き残しの確認、フッ素塗布、食習慣のアドバイス。これらをプロの目線でサポートしてもらいながら、ご家庭でのケアを補っていくことが、子どものむし歯予防においてとても効果的です。

「歯と口の健康週間」をきっかけに、ぜひ今のケアを少し見直してみてください。


「仕上げ磨きのやり方を確認したい」「フッ素塗布を受けさせたい」「子どもの食習慣について相談したい」そんなことがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。

足利市福居町のむらかみ歯科・矯正歯科では、むし歯予防や日常のケアに関するご相談にも対応しています。「治療ではなく予防で来てもいいですか?」という来院も大歓迎ですし、「ちょっと確認してほしいだけ」でも構いません。お子さんの口腔環境を一緒に整えていきましょう。


本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状や治療については、歯科医師へのご相談をおすすめします


むらかみ歯科・矯正歯科 院長 村上智保

村上智保|むらかみ歯科・矯正歯科 BLOG

栃木県足利市福居町の歯医者「むらかみ歯科・矯正歯科」院長の村上智保です。
小児歯科・こどもの矯正を中心に、子どもから大人まで通いやすい歯科医院を目指しています。

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